軽井沢・日光ドライブルート|東京発 1泊2日の組み立て方
GoodCars は日本のレンタカー事業者と提携してクルマを手配していますが、関東発のドライブ相談では「軽井沢」と「日光」がほぼ毎月セットで挙がります。いちばん多い質問は「2日あるので軽井沢と日光を両方回りたい。ルートはどう組めばいいか」というものです。
この記事がまず答えるのは、その前提が成り立つかどうかです。実際の所要時間と料金を確認したうえでの GoodCars の答えは、2日なら二者択一にすべきというものです。両方詰め込むと、2日のうち丸1日を高速道路の上で使うことになります。必要書類・保険・借りる流れといった基本は日本レンタカー完全ガイドにまとめてあるので、本記事では基本の解説は繰り返さず、この2ルートの組み立て方だけを扱います。
- 軽井沢は北西、日光は北東。両者の間はいまだに約 179 キロ離れています
- 2日なら片方に絞る。どうしても両方なら2泊3日を確保する
- 日光のいろは坂は合計 48 カーブ、上下線が別ルートの一方通行。通常 20 分ほどの区間が紅葉シーズンには 2〜6 時間になることもある
- 明智平の駐車場入口は上りの右車線。車線を間違えると割り込めず、そのまま通過するしかない
- 群馬と奥日光を結ぶ峠道は毎年およそ4か月間の冬季通行止め。冬は近道になりません
結論:2日ならどちらを選ぶか
まず判断基準から示します。全文を読まなくても、これで方角は決められます。
| あなたの状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 久しぶりの長距離運転 | 軽井沢 | ほぼ高速と緩やかな道で、連続ヘアピンがない |
| 滝・湖・世界遺産を見たい | 日光 | 二社一寺、華厳ノ滝、中禅寺湖が一本の線上にある |
| 高齢の家族や小さな子どもと一緒 | 軽井沢 | いろは坂を走らないので酔いのリスクが低い |
| 買い物と宿の快適さを重視 | 軽井沢 | アウトレットと宿の選択肢が多く、駐車も比較的容易 |
| 紅葉シーズン(10月中旬〜11月上旬) | どちらも早発 | とくに日光は出発が遅れると一日渋滞に費やす |
| 冬季で雪道の経験が少ない | どちらも再検討 | いずれも標高 1,000 メートル前後で凍結する |
| それでも両方行きたい | 2泊3日にする | 移動だけで高速 2 時間近くかかる |
2日で両方をすすめない理由
軽井沢と日光は同じ記事にまとめられることが多く、隣接しているように見えます。実際には東京の北側を挟んで西と東に分かれており、間に北関東がまるごと入ります。GoodCars が確認した数値は次のとおりです(普通車の目安)。
| 区間 | 距離 | 順調時の所要 | 高速料金(電子決済の目安) |
|---|---|---|---|
| 練馬IC → 碓氷軽井沢IC | 約 131 キロ | 約 1 時間 20 分 | 約 3,700 円 |
| 成田空港 → 碓氷軽井沢IC | 約 224 キロ | 約 3 時間 | 約 6,070 円 |
| 成田空港 → 日光 | 約 201 キロ | 約 2 時間 20 分 | 約 5,900 円 |
| 碓氷軽井沢IC → 日光IC | 約 179 キロ | 約 1 時間 55 分 | 約 3,330 円 |
要は最終行です。軽井沢から日光へは上信越道から関越道に入り、北関東道と東北道を経て日光宇都宮道路へ——高速を4本乗り継いで2時間近く、しかも道中に見どころはありません。往復の東京区間を足せば、2日で両方回る行程は6時間以上を車内で過ごす計算になります。
GoodCars の結論は単純です。2日なら 1 か所に絞り、浮いた 4 時間を現地に使う。以下、2ルートを分けて示します。
A案:軽井沢 1泊2日
軽井沢は標高およそ 990 メートルの高原の避暑地で、真夏でも都心よりはっきり涼しい土地です。ドライブ向きな理由は道の難しさではなく配置にあります。見どころが適度に散らばっていて、しかも互いに近い——まさにクルマ向きです。
- 1日目午前:関越道から上信越道へ。都心から約 1 時間 20 分、成田からは 3 時間を見る
- 1日目午後:旧軽井沢銀座、雲場池。クルマは置いて歩く
- 1日目夕方:白糸ハイランドウェイで白糸の滝へ。普通車 500 円、全長約 10 キロ、最高地点は標高およそ 1,400 メートル
- 2日目午前:旧碓氷峠。旧国道は 184 のカーブが連続し、碓氷湖やレンガ造アーチ橋(めがね橋)が点在
- 2日目午後:アウトレットに寄って高速で帰路、夕方までに返却
季節の注意が一点あります。白糸ハイランドウェイは冬季、スタッドレスタイヤかタイヤチェーンの装着が必要です。冬タイヤ仕様で借りていないなら、この区間は冬の行程から外してください。旧碓氷峠の 184 カーブは勾配が緩く速度も出ない道なので難易度自体は高くありませんが、酔いやすい同乗者は事前に酔い止めを。
B案:日光 1泊2日
日光は軽井沢より一段難度が上がります。本格的な山道があり、観光の密度が高く渋滞も重いからです。ただし見返りも明確で、世界遺産の二社一寺、華厳ノ滝、中禅寺湖、奥日光の高層湿原が一本の線上に並びます。
- 1日目午前:東北道から日光宇都宮道路へ。成田からは約 2 時間 20 分
- 1日目午後:神橋と二社一寺。先に駐車してから歩く
- 1日目夕方:日光市街泊、または中禅寺湖・湯元温泉まで上がって泊まる
- 2日目午前:早朝にいろは坂を上る。明智平、華厳ノ滝、中禅寺湖
- 2日目午後:戦場ヶ原まで足を伸ばし、下山して帰路
上りを2日目の朝に置いたのは意図的です。理由は次節にあります。
いろは坂と中禅寺湖:いちばん気を使う区間
ここが本ルートの山場であり、いちばん軽く見られがちな区間でもあります。いろは坂は日光市街と中禅寺湖を結ぶ山道で、上りと下りは別々の一方通行路です。下りの第一いろは坂が約 6.5 キロ・20 カーブ、上りの第二いろは坂が約 9.5 キロ・28 カーブ、合計 48 カーブで高低差はおよそ 440 メートルあります。
一方通行は利点です。対向車と譲り合う必要がありません。同時に行き過ぎたら戻れないということでもあります。GoodCars が事前メモに入れるべきと考えるのは次の3点です。
- 明智平の駐車場入口は上り車線の右側——これが最も多い失敗です。終盤で左車線に入ってしまうと割り込みはできず、そのまま中禅寺湖方面へ通過。戻るには一周する羽目になります
- 紅葉期の渋滞は時間単位:通常 20 分ほどの区間が、繁忙期には 2〜6 時間かかった例があります。避けるなら清滝ICの通過目標は平日は朝 8 時前、土日祝は朝 6 時前
- 連続カーブは後席にきつい:48 カーブが続くため、酔いやすい人は助手席へ。酔い止めは事前に、上る前に軽く胃に入れておくと楽です
坂を上りきると中禅寺湖です。標高 1,200 メートルを超える、日本でも有数の高所にある天然湖で、GoodCars がこの数字をあえて書くのは、実務上の意味が明快だからです。麓の天気は山上の天気ではありません。下で半袖の季節でも湖畔は上着が要ることがあり、下が雨なら上は霧やみぞれということもあります。上る前に現地の予報を確認し、車内には常に上着を1枚。
華厳ノ滝は湖のすぐそばで、観瀑エレベーターと駐車場も同じエリアにあります。さらに奥は戦場ヶ原と湯元温泉。勾配が緩く走りやすい、このルートでいちばん気楽な区間です。
季節と通行止め:この行程を避けるべき時期
どちらも山岳エリアなので、季節の影響は平地よりはるかに大きくなります。実務上の違いを整理します。
| 季節 | 軽井沢 | 日光 |
|---|---|---|
| 春 | 標高が高く開花は遅め。4月中旬以降 | いろは坂沿いの新緑。人出は比較的少なめ |
| 夏 | 避暑の本番。混むが道は走りやすい | 奥日光は涼しく、いちばん快適な時期 |
| 秋 | 紅葉は見事だが渋滞は市街に集中 | 年間で最も混む。いろは坂は数時間の渋滞も |
| 冬 | 路面凍結。山道は冬タイヤかチェーン | 峠道が通行止め、奥日光は休業施設も |
受取は成田か羽田か
GoodCars の関東の受取拠点は2か所で、どちらのルートにも使えます。違いはフライトと行程の形です。
| 受取拠点 | 向いている人 | 検索 |
|---|---|---|
| 千葉・成田空港 | 到着後そのまま北上したい人。日光方面は圏央道から北関東の高速に抜けられ、首都高を通らずに済む | 成田で探す |
| 羽田空港 | 先に都内で過ごし、後半だけクルマを使う人。都心に近い一方、北へ向かうには首都高が避けられない | 羽田で探す |
GoodCars がよく伝えるのは、山と郊外が主目的なら、むしろ成田受取のほうが流れがいいということです。外側の高速で北上でき、都心の渋滞区間を避けられます。逆に都内に2〜3日滞在するなら、出発する日に受け取ればよく、駐車場代を払って寝かせておく必要はありません。
よくある質問
Q1:外国の免許でも借りられますか
国によります。多くの国は 1949 年ジュネーブ条約に基づく国際運転免許証と本国の免許、パスポートの3点が必要です。ウィーン条約の様式で発給された許可証は日本では使えません。スイス、ドイツ、フランス、ベルギー、モナコ、エストニア、台湾については国際免許ではなく、本国の免許と公的機関による日本語翻訳文という扱いになります。中国本土の免許は日本では運転できません。運転できる期間は入国日から最長 1 年です。
Q2:2日で軽井沢と日光の両方は本当に無理ですか
走ること自体は可能ですが、体験は薄くなります。両者は約 179 キロ、高速だけで2時間近く。東京との往復を足すと2日で6時間以上が車内になります。片方に絞るか、2泊3日への延長をおすすめします。
Q3:いろは坂は運転が苦手でも大丈夫ですか
大丈夫です。48 カーブありますが上下線が分かれた一方通行で対向車がなく、路面も防護も整っています。難点はむしろ疲労と車酔い、そして繁忙期の渋滞です。速度を抑え、後続には先に行ってもらいましょう。
Q4:紅葉期は何時に出れば渋滞を避けられますか
目標は平日は朝 8 時前、土日祝は朝 6 時前に清滝ICを通過することです。それより遅いと、繁忙期のいろは坂は 2〜6 時間かかることがあります。早発が難しければ前夜に湖畔へ泊まり、翌朝は上から動くのが得策です。
Q5:冬に群馬から峠越えで奥日光へ入れますか
入れません。当該区間はおよそ 12 月下旬の正午から翌 4 月下旬の正午まで冬季通行止めで、対象は丸沼スキー場入口から日光湯元入口まで。冬は関越道か東北道で迂回してください。
Q6:日光の駐車場は停めやすいですか
平日は問題ありませんが、土日祝と繁忙期は厳しくなります。二社一寺周辺には約 200 台の東照宮大駐車場と市営駐車場があり、通常期は1回およそ 700 円、繁忙期は 1,000 円前後です。空いている最初の駐車場に入れて歩くほうが、近い一台分を探して周回するより早く済みます。
Q7:大きめのクルマを借りたほうがいいですか
その必要はありません。どちらも一般道と高速で、山道の難しさはカーブであって道幅ではありません。小型車のほうが扱いやすく、停めやすく、燃費も有利です。人数や荷物が多い場合を除き、格上げの理由は乏しいでしょう。GoodCars は関東で成田と羽田の2拠点を用意しています。基本ルールは日本レンタカー完全ガイドをご覧ください。
