海中道路ドライブコース|平安座・浜比嘉・宮城・伊計の4島を1日でどう回るか
最初にひとつ整理します。「海中道路」は4つの島の総称ではありません。国土交通省や沖縄県の資料が示すとおり、海中道路は勝連半島と平安座島を結ぶ全長約4.7kmの道路を指します。平安座島の先、南の浜比嘉島、北東の宮城島・伊計島へ向かう区間は、もう海中道路ではありません。GoodCarsが範囲の話から始めるのは、これが1日の組み立てを決めるからです。4島はY字形に並び、分かれた2本はどちらも行き止まりで、出入りは海中道路1本に限られます。
海中道路と美ら海水族館を同じ日に組めない理由は沖縄北部コースで説明済みなので、ここでは繰り返しません。レンタカーの基本は沖縄レンタカー完全ガイドをご覧ください。本記事は島の中に絞り、各島の走り方、駐車場所、有料のビーチ、島を出る時刻をまとめます。
海の上を走る爽快さの一方で、出入りできる道はこの1本だけです(イメージ画像)
まず地図から:海中道路は平安座島まで、4島はY字形
| 区間 | 道路 | 現地の様子 |
|---|---|---|
| 勝連半島→平安座島(海中道路) | 県道10号 | 約4.7km、無料。手前に赤い主塔の平安座海中大橋、中間に海の駅とロードパーク |
| 平安座島→宮城島 | 県道10号 | 両島の間は埋め立て済み。約2kmで、沿道は石油基地 |
| 宮城島→伊計島 | 県道10号 | 赤い伊計大橋 |
| 平安座島→浜比嘉島 | 県道238号 | 浜比嘉大橋、橋長約900m |
海中道路を渡って約1km進むと、右折が県道238号で浜比嘉島方面、直進が県道10号で宮城島・伊計島方面です。この2本はつながっていません。伊計島から浜比嘉島へ行くには、いったん平安座島まで戻ります。
よくある誤解をもう2つ。うるま市観光物産協会は、名前は「海中」でも海の上を走る道路でトンネルではないと説明しています。また沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の英語ページは宮城島・伊計島へ続く道まで Kaichu-doro Drive と呼んでいて、範囲の説明が資料によって異なるのはそのためです。本記事は最も狭い定義で統一します。
那覇からの行き方と1日の順番:いちばん遠い島から
OCVBの目安は、那覇空港から高速道路利用で4島まで約70〜80分、最も遠い伊計島が約80分、一般道で宮城島まで約90分です。伊計ビーチの公式サイトはより慎重に、那覇から高速利用で約2時間とし、時間帯による渋滞にも触れています。観光物産協会の案内は豊見城・名嘉地ICから乗って沖縄北ICで降りるルートで、この区間は約30分です。沖縄北ICの接続交差点は沖縄県の資料で主要渋滞箇所とされているので、降りてからの時間に余裕を見てください。
ドラぷらの検索結果(普通車・片道)は、南風原北〜沖縄北がETC 460円、現金720円、那覇〜沖縄北がETC 500円、現金780円です。ETC車載器とカードの有無はサプライヤーと車両によるので、予約時にご確認ください。詳しくは高速道路とETCガイドへ。
順番は、最も遠い伊計島を先に回り、帰りに浜比嘉島へ寄る形をGoodCarsはおすすめします。長い移動を午前に置けて、夕方には本島に近い側にいられるからです。地図上の経路で見積もると、全行程は約120km、純粋な運転時間は約3時間で、残りは滞在時間です。
| 時刻 | 場所 | 滞在 | 先に確認すること |
|---|---|---|---|
| 08:30 | 那覇周辺を出発 | - | 風と通行規制 |
| 09:45 | 海の駅あやはし館 | 30分 | 当日の潮位 |
| 10:30 | 宮城島・果報バンタ | 40分 | 17:30に閉まる |
| 11:30 | 伊計島のビーチと昼食 | 2時間 | ビーチの営業状況 |
| 14:00 | 浜比嘉島 | 1.5時間 | アマミチューの墓の潮位 |
| 15:30 | 島を出て那覇へ | - | 2時間しっかり見込む |
この表は前日までに車を受け取っている場合の組み方です。平日の08:30はまだ朝の通勤時間帯なので、移動時間に余裕を持たせてください。当日の朝に受け取る場合は、那覇市内レンタカーガイドのとおり10時前後の予約がおすすめで、走り出せるのは10時半ごろ以降です。最も遠い伊計島はあきらめ、ほかの立ち寄り先を後ろにずらしてください。15:30に島を出るのは同じです。
午前に干潮が来る日は逆回りで、先に浜比嘉島、そのあと伊計島へ。半日しかないなら最も遠い伊計島をあきらめ、海中道路に宮城島か浜比嘉島のどちらかを足す形がおすすめです。到着日に全行程を回るのはおすすめしません。車を受け取るだけで60〜90分を見込むためで、流れは那覇空港の受け取りガイドにまとめています。
海中道路と平安座島:写真はロードパークで
中間地点の海の駅あやはし館(9:00〜17:30、定休日なし、ナビ用電話098-978-8830)の隣がロードパークです。うるま市の資料では約300台、観光物産協会の案内では24時間無料で駐車でき、トイレもあります。2階の海の文化資料館は9:00〜17:00、月曜休館です。
道路のすぐ脇が浅い海。海を眺めるなら駐車場に入ってから(イメージ画像)
この区間でGoodCarsからのお願いは4つです。
- 写真はロードパークで:島の人の生活道路で、石油基地の輸送路でもあり、大型車も通ります。路肩に止めないでください。
- 景色は潮位で決まる:満潮と干潮で見え方が大きく変わり、干潮時は浅瀬を散歩できると協会は案内しています。協会サイトに潮見表(石川・平敷屋)があります。
- ここは泳ぐ場所ではありません:協会は海中道路付近のビーチについて、安全管理の観点から遊泳を推奨していません。海に入るなら伊計島で。
- ドローンは事前確認を:海中道路は県道なので、沖縄県中部土木事務所への事前確認や申請が必要です。ロードパーク部分はうるま市に確認してください。
海中道路の終点が平安座島です。沖縄県の資料によると島の北半分は石油備蓄基地で、ほかの3島への入口にあたるため、通過点と考えて構いません。宮城島へ向かう道沿いには地元の子どもたちが描いた護岸アートがあり、車窓から眺める程度で十分です。
宮城島:果報バンタは工場の敷地内、営業時間外は入れません
宮城島は4島で最も大きく、高いところで標高約120mあります。有名な断崖の展望地果報バンタはぬちまーす観光製塩ファクトリーの敷地内にあり、24時間開いた公共の展望台ではありません。協会の案内では海中道路から車で約15分です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開放時間 | 9:00〜17:30、年中無休。敷地内の散策は約15分、営業時間外は利用不可 |
| 工場見学 | 無料ガイド、9:00〜16:30の毎時0分・30分発、約10〜15分 |
| 駐車場 | 約40台 |
| ナビ用電話 | 098-923-0390 |
断崖の上から眺めるのが基本。崖下の浜は気軽に下りられる場所ではありません(イメージ画像)
崖下の白い砂浜は魅力的ですが、OCVBは、宮城島の自然の浜には設備も監視員もなく、遠くから眺めるのが基本で、立ち入れないことも多いと案内しています。島の北側には設備の整ったビーチが1か所あり、第三者の情報ではトンナハビーチが大人500円、子ども300円、10月末までとされていますが、公式の案内は確認できず、参考程度です。
道路では、沖縄県が宮城島区間の県道10号(池味〜桃原の約4.3km)の整備と桃原橋の架け替えを進めています。県のページは更新が古いため、現地の表示に従ってください。
伊計島:有料なのはここだけ。まず営業しているか確認を
赤い伊計大橋を渡ると最後の島です。島の8割以上が農地で、目的地はビーチになります。海中道路、ロードパーク、果報バンタはいずれも無料なので、この日にかかるのは高速料金のほかはビーチの費用だけですが、その料金こそ情報が古くなりやすいところです。
| 項目 | 伊計ビーチ | 大泊ビーチ |
|---|---|---|
| 時間 | 10:00〜17:00(天候・季節で変動) | 現行の公式情報は確認できず |
| 料金 | 公式料金表:中学生以上400円、5歳〜小学生300円、4歳以下無料。ただし公式サイトはこれを旧料金と明記。最新はInstagramか電話で | 公式の旧料金表:車1台500円。第三者情報:大人500円、子ども300円 |
| 駐車場 | 料金に含む。公式サイトでは350台以上 | あり |
| 安全 | 監視員とクラゲネットあり | 公式情報は確認できず |
| ナビ | 098-977-8464/マップコード 499 794 066*65 | 080-8371-1445 |
海はきれいでも、入れるかどうかは当日の状況次第です(イメージ画像)
そのため本記事では現行料金を書いていません。出発前の電話がいちばん確実で、現金は多めに用意してください。伊計ビーチの公式サイトは台風以外は通年営業としていますが、お知らせには、台風当日の臨時休業、台風後に打ち上げられた海藻やごみの清掃が終わるまでの営業開始待ち、強風時のマリンスポーツやガラスボートの中止といった例が並びます。晴れていても営業しているとは限りません。協会は伊計島の海は潮の流れが速いとも注意しているので、遊泳区域内で泳いでください。
時間があれば、島の中央にある国指定史跡の仲原遺跡で、復元された竪穴住居の間を歩けます。ついでに寄る程度で十分です。
浜比嘉島:橋を渡ったら減速、それから潮位を確認
浜比嘉島は周囲約7kmで、浜と比嘉の2つの集落があり、琉球の創世神話の舞台とされます。平安座島に戻ったら県道238号に入り、浜比嘉大橋を渡ります。
右折してすぐの浜漁港緑地公園は、協会が展望台から浜比嘉大橋を眺められる場所として案内しています。第三者の情報では、橋を渡った右側に無料駐車場とトイレがあります。集落の道は狭いので、GoodCarsは車を止めてから歩くことをおすすめします。ここは人が暮らし、祈る場所です。道をふさがず、大声を出さず、民家や拝所に入らないでください。コンビニやATMは多くないので、現金と飲み物は本島で用意を。
赤瓦とシーサーは集落の日常。人の暮らしの場として歩いてください(イメージ画像)
| 場所 | 現地 | 注意点 |
|---|---|---|
| アマミチューの墓 | 海辺の岩島アマンジにあり、琉球開闢の祖神が祀られると伝わる市指定史跡 | 協会は干潮時に現れる小さな橋、OCVBはコンクリートの通路と案内。潮位を確認し、波が高い日は渡らないでください |
| シルミチュー | 島の南東端の森にある洞穴。鳥居をくぐり108段の石段を上る。市指定文化財 | 公式の駐車場情報は確認できず。第三者の情報では近くのシルミチュー公園に止めて歩くとのこと。白い石はサンゴなので動かさないでください |
旧正月などの祭祀では島の人がこの2か所で祈願します。祈っている人がいたら道を譲ってください。ビーチについては、ムルク浜・浜比嘉ビーチとも公式の料金案内を確認できませんでした。第三者の情報ではムルク浜の駐車料金が500円、浜比嘉ビーチは無料とされていますが、本記事では断定せず、現地の表示に従っていただくようお願いします。どちらも監視員の情報が確認できないため、泳ぐなら伊計ビーチを選んでください。
強風と通行規制:道は1本。渡る前に確認を
この一帯で最大のリスクは運転の難しさではなく、道が閉まることです。沖縄県中部土木事務所は、台風接近に伴う暴風警報が発令された場合、海中道路と浜比嘉大橋を閉鎖することがあると案内しています。閉鎖予定時刻は沖縄県のホームページ等で知らされ、テレビ・ラジオでも確認できます。解除は暴風警報の解除後、安全が確認されてからです。同事務所の資料には、海中道路は屋慶名〜平安座の約4kmを両端で鎖により閉鎖し、浜比嘉大橋は風速25m/s以上で通行止めとする運用が示されていて、通行できるのは緊急車両のみです。
波と風が強い日は、海の上の道そのものが閉まることがあります(イメージ画像)
- 閉まると本島に戻れません:4島とも海中道路で本島とつながり、迂回路はありません。台風が近づいたら渡らず、島にいるなら早めに戻りましょう。
- 海中道路の風速基準は公表されていません:公式には暴風警報時に閉鎖することがあるとだけ書かれています。風速で自己判断せず、案内を確認するか中部土木事務所(098-894-6510)へ。
- 開いていても横風はあります:両側が海で風をさえぎるものがなく、公式の横風基準もありません。風が強い日は減速し、ハンドルを両手で保持して、車線変更は控えめに。
- ロードレース当日は交通規制:あやはし海中ロードレースは近年1〜3月の日曜に開催されています。過去の報道では規制は午前8時半ごろから午後1時半ごろまでで、公式要項も周辺の渋滞に触れています。次回の日程と規制区間はうるま市の発表をご確認ください。
帰り道、受け取り、必要書類
浜比嘉島からは来た道を戻り、海中道路を渡ります。OCVBの目安は沖縄北ICまで約35分、那覇空港まで約70分ですが、これは順調な場合です。平日の夕方16:30〜19:30ごろは那覇周辺が混みやすくなります。GoodCarsのおすすめは15:30に島を出ることですが、那覇に着くころにはピークにかかることが多いので、2時間しっかり見込んでください。那覇の冬の日没は17:40ごろで、明るいうちに海中道路を渡り終えると楽です。当日返却の場合、那覇に戻るのは夕方です。サプライヤーの営業時間を先に確認し、飛行機に乗る日は那覇空港の受け取りガイドの夕方の目安で、出発時刻から逆算してください。給油についてはガソリンスタンドガイドをご覧ください。
日が沈む前に橋を渡り終えるのが一番楽。夕方の立ち寄りは増やさずに(イメージ画像)
もう1か所足すなら、勝連城跡が海中道路の本島側にあります。9:00〜18:00(券の販売は17:30まで)、駐車場は無料で、見学は平均40〜50分です。足すなら島を1つ減らしてください。沖縄南部の日帰りコースは別の丸1日なので、組み合わせないでください。
GoodCarsの沖縄の受け取り拠点は那覇空港で、市内の拠点はありません。国際通り周辺に泊まる方はモノレールで空港に戻って受け取れます。組み方は那覇市内レンタカーガイドをご覧ください。補償内容は予約画面の表示をご確認ください。
日本の運転免許をお持ちの方は、有効な免許証をそのまま使えます。海外の免許で運転する方は国・地域によって必要書類が異なります。多くの国は1949年ジュネーブ条約形式の国際運転免許証と本国の免許証、パスポートが必要で、期間は入国から最長1年、かつ免許の有効期間内です。
よくある質問 FAQ
Q1. 海中道路は有料ですか?駐車料金はかかりますか?
通行は無料で、ロードパークの駐車も無料です。費用がかかるのは沖縄自動車道の高速料金と、伊計島のビーチです。
Q2. 那覇空港から海中道路までどのくらいかかりますか?
OCVBの目安は高速道路利用で平安座島まで約75分です。混雑時や連休は余裕を見て、最も遠い伊計島までは1.5〜2時間を見込んでください。
Q3. 4島を1日で回れますか?
回れます。純粋な運転時間は約3時間です。ただし海に入るならほかを削ることになるので、GoodCarsは伊計島のビーチか浜比嘉島の集落のどちらかを主役にし、もう一方は短めにする形をおすすめします。
Q4. 伊計ビーチの料金は今いくらですか?
公式料金表は大人400円ですが、公式サイトがこれを旧料金と明記しています。最新はInstagramか098-977-8464でご確認ください。本記事は未確認の金額を書いていません。
Q5. 海中道路で海に入れますか?
浅瀬の散歩は楽しめますが、遊泳は推奨されていません。協会が海中道路付近のビーチについてそう案内しています。泳ぐなら監視員とクラゲネットのある伊計ビーチへ。
Q6. 台風や強風で通行止めになりますか?
なります。暴風警報時は海中道路と浜比嘉大橋が閉鎖されることがあり、浜比嘉大橋は風速25m/s以上で通行止めです。閉鎖されると4島から本島へ戻れないため、先に沖縄県のホームページを確認してください。
Q7. 国際通り周辺に泊まる場合、どこで車を受け取りますか?
那覇空港です。GoodCarsの沖縄の拠点に市内店舗はないので、モノレールで空港へ行き、そこから出発してください。ETCやチャイルドシートなどの装備はサプライヤーによるため、予約時にご確認ください。
